「夢を売る男」
しばらく車で現場に出向いていたりしてたので本は読まずにいましたが、今回は電車だし細々乗り換えるので久し振りの文庫本。
「夢を売る男」百田尚樹
帯に「一度でも本を出したいと思ったことがある人は読んではいけない!!」とある。
昨今の出版業界の需要減に反比例して本を出したい、小説を書きたいと思っている人が増えていると言う。
そこに某出版社が本を出しませんかと、あなたは天才だ、この才能を埋もらせてしまうにはあまりにも惜しいとか、あの手この手の美辞麗句で多額の金を払い本を出す。
三ヶ月で100回更新しているブロガーも然りで、こんなに豆に更新している人間は自己の存在感をアピールしたいに決まったいる人種でやはりカモの中に取り込められていく。
かなしいかな本を出す人達に共通しているのが、自分史なり小説が世間に注目されて本が沢山売れて印税生活を簡単に夢見てしまう。
確かに10年こつこつ書いているblogに対して蝶よ華よとおだてられたら、ついその気になってしまうかも知れない自分が居ました。
10年かけて書いている壮大な自己紹介程度の物とよーく理解しておこうと思います。
他人の半生記なるもの程つまらないものはない。
ましてや自慢話がそこかしこに散りばめられて居たらヘドが出る。
著名な人に師事したからとて、当人が凄い訳ではない。
過去の栄光は過去の栄光、今の自分をみつめなさいってこと。
本の中の台詞が全て自戒の念になることが多かったです。
この本で少しだけ賢くなりました。
面白く、痛快な本です。
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