明日の一匹を夢見て
花見にも行かずコーヒーを飲みながら、珍しく日中のタイイング。
失われし時と自我を求めて漂泊が始まる。
釣師は魚にそれ以外の何かを求めて放浪する。
その”何か”は短く説明することがなかなか容易ではなく、意識下にひそむものもおびただしいので、
釣師自身も知覚しきっているとはけっして言えない。
いわば、彼は輝やかしい川岸に立つ暗い人である。
開高 健著 『オーパ、オーパ!!』より
確かに今年は例年に比べ、釣りに行く回数が多い。
いつもの年はまだ解禁も迎えていないくらいじゃないかな。
フライが出来上がった時には「こいつはなら釣れそうだ」と自画自賛をし、現場に立った時は「まったく釣れる気がしねえ」と痛罵を与えるのであった。
明日は忍野か、違う渓か。いづれにしてもまだまだ寒そうだ。
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