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2011.10.03

DVD「死にゆく 妻との 旅路」

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「死にゆく 妻との 旅路」

こういう映画が封切りされ上映されていたことも知らず、amazonで探し物をしている時に偶然出会った。
今の状況で見るには、キツイ映画だけれど
多分今じゃなければ見ない映画なんだと思う。

自分の工場を潰してしまった50を越えた男が、残されたバンに乗り職を求め272日6000kmと各地をさまようが、どこでもほとんど求人がない。
1999年の事、確かにこの年も景気が悪い年だったと記憶していますが、10年以上経っていてもなんら改善されていないのが今の日本の現状。
今だって同じ状況に置かれている人たちが居るかも知れない。

妻は大腸がんを再発し、日に日に弱り最期にはバンの中で息絶える。
男は「保護責任者遺棄致死」と言う罪名で拘留される。

ただただ泣きました。
すべてのシーンが自分の妻の時と重なりました。
だけど最期の時間をフルに9ヶ月24時間付き添えた彼をうらやましいとも思えた。
モルヒネすら投薬されていない状況は想像を絶するものがある。
痛み・苦しみを受け止めるには相当の覚悟がいったことだろう。

実際に自分の妻の最期の入院の時、「一日待っているのにたった一時間しか居てくれないの?」と言われた。
許されるなら片時も離れずに居たかったなと思う。
生きる者たちの生活を確保しなければならない辛さが有った。

お母さんじゃなくて名前を呼んで欲しいと言った妻。
一人ボッチにさせないでと言って付いて行った彼女は、愛する人とひと時の恋人のような時間を楽しめたんだと思う。

主人公を演じる三浦友和さんがバンの中で号泣するシーンは
その気持ちがよく分かった。
泣くしか出来ない辛さだと思う。

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