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2011.09.13

・・・・・・と思うことにした

JUJUの4thアルバム「YOU」。
時期もちょうど重なったことも有って、僕の心の癒しのアルバムになった。
通勤の車の中で泣きたいときにかけるBGMにはもってこいだ。

「また明日」はTVドラマが好きだった妻と一緒に最後に見た「グッドライフ」の曲だった。
たぶん自分の置かれた状況に重ね合わせて見ていたんだと思う。

「ANTIQUE」は心を癒してくれる。
好きも嫌いもすべて含めてそれは一緒に生きた証だと。
中でも
「You still livining in my memories」
君は僕の思い出の中に今だいる(今も生きている)には、思いっきり刺さった。

家族で見た劇団四季の「ドリーミング」。
思い出の国では亡くなった人に会いたくなったら思い出してあげればいつでも会えるんだよという先に無くなった人からのメッセージ。
「思い出してくれればそれがご馳走なんだよ」と亡くなったおばあさんは別れ際にチルチルミチルに伝える。

悲しんでばかりいないで、楽しかったことを思い出して、「あの時こうだったねとか、あの紅葉には感動したよねとか、あのときの君は・・・」色々思い出して心の中で話し掛けてあげよう。
心を暖かくすればメセージもきっと届くことだろう。

妻の魂を引き止めるのではなく、成仏できるよう精一杯送り出そう。
娘と二人、仲良く幸せに暮らしているよと、妻を安心させてあげよう。

妻が亡くなってすぐのこと、
タンスの中にしまい放しのピンクのトランクスが出てきた。
結婚式前のバレンタインディにもらったもので、そこには初めて袖を通したウェディングドレスの試着で若干緊張した面持ちの彼女の写真と
「しあわせにしてね リカ」という文字がプリントされている。

それを握りしめしばし泣いた。
洒落のつもりでそのときは軽く貰ったけど、今になってこの言葉は重かった。
こたえた。

「幸せってなんだ」
「君は幸せだったのかい」

問うても答えが貰えない、答えてくれる相手がいない迷宮に僕は入り込んだ。
47歳と言う若さで亡くなったら、どう考えたって幸せじゃない。
思い残したこともきっといっぱい有る。
でも命の長さ=幸せではないだろう、比べる尺度が違う。
しかしこれが神が定めた運命と彼女は受け止めた。
懸命に逃げずに生きた。

再会してから15年のアルバムを改めて見直す。
君は幸せだったかと、問いながら。
再会して結婚するまでの一年間、結婚してから娘が生まれるまでの期間。
素敵な笑顔の写真ばかりだ。
大体の写真が僕に抱きついているような写真だ。

子を授かり娘が生まれたときは幸せに満ちている笑顔だ。
子供が大好きだった彼女は娘の誕生を心から喜んだ。
どんな時も娘に全力投球で接していた。
発病してからも、娘の夢の実現に手を抜くことはなかった。

自分の事はさておき人の為に生きると言っていたけれど、本当にその通りにしていた。

君は幸せを感じていてくれただろうか。
大きな喧嘩も小さなこぜり合いもたしかに有った。
その都度、仲直りをして修正していった。

いつの時代のアルバムも君の満面の笑顔で溢れている。

最後と思って行ったGWの上高地・高山旅行。
やはりそこには君の笑顔がいっぱいだ。
死期を薄々感じていたにも関わらず、たくさんの笑顔を遺してくれた。
本当に不幸な人は笑い顔は出来ないと思う。
君を幸せに出来たんだろうか。
一緒にいる事に幸せを感じてくれていたんだろうか。
答えのもらえない問いかけを続けていた。
回答者がいない問題ほど虛しいものはない。


娘にも聞いてみたが、
ママの答えはわからないけど、私はママの娘で幸せだったと言う。
それなら僕だって同じ答えさ。
リカが僕の奥さんでこうして15年一緒に過ごせた事はとても幸せな事だよと。

僕はこう思う事にした。
僕自身はとても幸せだった。
君と過ごせた15年はとても温かく、充実したものだった。
時にぶつかり合い、喧嘩して仲直りし、励ましあい、慰めあい、愛し合い、笑いあい、
悲しみ合い、傷つけあい、ともに生きた。
喜び合い、感動しあい、助け合い、ともに暮らした。
最後に入院してから、僕と妻は父でもなく母でもなく、恋人同士のような時間を過ごせた。
一日中ベッドの上で夜になって会いに来る男を君は首を長くして待っていてくれた。
30分しか居られないのを君は引き止めて、面会時間を一時間も過ぎてしまったりもした。

僕は君と生きてこれてとても幸せだった。
幸せなんてパートナーの片割れだけが感じるものではないよね。
だから
君も幸せだった。
少しは幸せを感じてくれたと思うことにした。

「何言ってんのよ、思い上がるにも程が有る」と言うかも知れない。
いつでも抗議を受け付けているので、僕の枕元にお立ちください。
お待ちしています。


♫月日は巡る
光のように
瞬きをする間に

景色も変わる
映画のように
瞬きをする間に

瞬きをする間に・・・
瞬きをする間に・・・
JUJU/「ANTIQUE」より

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