四十九日
早いもので四十九日が過ぎた。
生前の妻と約束したことがある。
娘に不自由な思いだけはさせてくれるなと。
お墓はいらない。
一人寂しく墓の下に眠っているのは絶対に嫌やだと言っていた。
年に一度か二度のお参りだけじゃ寂しく仕方ないと。
遺骨を加工して家に置いて欲しいと、もしくはセラミックやダイヤにして娘のお守りにして欲しいと言っていた。
いつもそばにいて娘を守ってあげたいと。
ネットで調べるといろいろな方法が有るようで、どれにしようか決めかねている最中。
妻が亡くなって空を見上げる事が多くなった。
広い空のどこからかあの満面の笑顔でこっちを見ているような気がしてならないのです。
でもまだその姿を見つける事が出来ません。
家でじっとしているのが好きじゃない人だったので、きっと大空を自由に飛び回っているんだろうと思う。
今日も懲りずに空を見上げます。
やはり姿は見れないなと思っていたら、虹が掛かりました。
何故だか涙がこぼれました。
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