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2009.11.24

劇団四季「ドリーミング」千秋楽


しばらく間が開きましたが、劇団四季の「ドリーミング」
10月10日に開幕して45日間50公演の千秋楽の昨日行ってきました。
丸一日経ってもその興奮冷めやらずデス。

元々ラグビーと釣りとキャンプにしか興味の無い親父なので、ミュージカルの一つの演目の千秋楽とかあまり知らない世界でした。

千秋楽・・・開幕の時の硬さは全く無く、50公演を重ねて洗練されより素晴らしい内容になっていました。
役者さんの演技もいつも以上に気持ちが込められている感じです、それがひしひし伝わってきます。
歌にしろ台詞にしろ良い意味でこなされているんですね。

幕が上がる。

【大徳さん】チルチルの一言一言が自分の台詞をいとおしむように発せられる。
【岸本さん】ミチルは可憐な少女ぶりに磨きがかかる。
【沼尾さん】光の精のソプラノが伸びやかに美しく響く。
他の精たちの動き一つ一つが指先まで気持ちが入っています。
森のシーンに登場する木々や獣の俳優さんたちの動きも洗練されいます。
動きのぎこちなさが無くなっていました。迫力に磨きがかかっています。
全て今まで観たとき以上にいいの、本当にいいんです。
【田中さん】犬の精は完全に人に忠実な犬になり、笑いのツボをうまく押えているし、【林さん】猫の精は気まぐれで自分勝手でキュートな猫になり・・・・

思い出の国では亡くなった人に会いたくなったら思い出してあげればいつでも会えるんだよというところから、なんとなく目がウルウル。
「思い出してくれればそれがご馳走なんだよ」と亡くなったおばあさんは別れ際にチルチルミチルに伝える。
この部分は深いな~と思います。

いよいよ2幕。
欲望の赴くまま肥えてしまった幸福、本当のことが見える帽子のダイヤルを廻すと、小さな幸福たちが現れる。
それは健康だったり、野原をはだしで駆け回ることだったり、笑顔だったりと身の周りにある本の些細な幸せが、本当は沢山いつも有るんだよと教えてくれる。
母の愛では子供達がキスしてくれたり、抱きしめてくれたりすることで母は若返り、喜びの涙は星となり着ている服をどんどん綺麗にしていく。
母の愛は偉大です。
この母の愛は好きなナンバーです。
【白木さん】は夜の女王も演じられていましたが、あの夜のシーンのおどろおどろしさと純粋無垢の母の愛を演じ分けるのはすごいですね。

子供を虐待するような親に見てもらいたいシーンです。

未来の国、子供達が登場。
母の愛のシーンから涙が出てて、未来の国の子供達にさらに涙。
将来チルチル・ミチルの弟として生まれてくる子は3つの大病を持って生まれ、そして死んでしまう。
「それじゃ生まれてきても仕様が無いじゃないか」と云われても「しかたないじゃないか。決まっているんだから」と笑顔で応える。
人それぞれ生まれてくるときに背負ってくる運命、それを嘆いてばかりじゃいかんよな~としみじみ思うのです。
例え大病を背負って生まれてすぐに死んでしまう子でも、生まれるときは希望を持って生まれてくる。
自分の父さん母さんに会うのが嬉しくて楽しくてワクワクして生まれてくる。
恋人の子供の悲しい台詞の後、生まれていく子供達が船に乗って去っていく。
それを見送る子供達の歌声に迎えに来ているお母さん達の優しく喜びに満ちた歌声が重なる。

これもまた将来父や母になる若者に見せたいシーンでした。

精たちとの別れの場面「さよなら」が歌われる頃にはもう駄目でした。
♪さようなら、もうお話は出来ないけど、私達は何時だって、あなたの周りで生きている♪
やばいです、本当にさよならなんだ、もうこのミュージカルは見れないんだ。
また観たいけど観れないんだと思うと・・・・

駄目ですw
涙ぽろぽろ。
青い鳥を探しに旅に出て結局は青い鳥を見つけられず、一年に渡って旅をしていたにも係わらず、家に帰るとそれはたった一晩の夢の中の話。
しかしチルチル・ミチルにとってみすぼらしかった我が家は光輝いて見え、物言わぬ精たちの声が聞こえるような気がしてならない。
驚きと感謝の気持ちが溢れている、母さんへの愛、母さんからの愛、小さな幸せが満ち溢れている。

カーテンコール。
一階席ではスタンディングオべレーション。
いつものの4パターンのカーテンコールが終わっても鳴り止まない拍手。
別れを惜しむもう一度姿が観たいと思う観客からの盛大な拍手。
手を振りお別れしても続く拍手。
シーンごとの出演者が再登場しても去ってもさらに打ち続けられる拍手。
キャストさん達はが1階席に降りて、さらには2階席にまで上がって来てくれて「さよなら」を会場全体で歌う時はキャストの方々の目にも涙。
アンサンブルで出演された方にはこの初舞台がこの「ドリーミング」という方も多い。
やはり泣いています。
子供達は満面の笑み。
それでもまだまだ拍手。
全員が舞台からさらに2度挨拶をしてようやくカーテンコールが終了。
(かなり記憶が曖昧です、多分こんな感じだったと思うのですが)
叩き続けた手は真っ赤になり、拍手も結構な運動量で大汗と涙と鼻水でぐしょぐしょでした。
しばらくは放心状態。
ハンカチで顔を拭いて会場の外に出るまでにかなりの時間がかかりました。
091123dream01
-この画像は劇団四季なびから無断借用-

自分自身が弱っているときにこの演目に出会えたのはとても幸せなことです。
来る度に元気と勇気を分けて貰えました。
目先の事に目を奪われ、本当の事が見えなくなったときまた観たいと思うことでしょう。
心の中がじんわり熱くなり、また観たいなと思うのですが、もう会えません。
またいつか、それも近い将来に再演を望んでいます。

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