立って半畳、寝て一畳
所用有きで、一日もしくは半日待ちの状態の最近の週末。
本日は深川江戸資料館での待ちでしたので、せっかくだから中を覗いて見る事に。
江戸時代の町並みがそこには復元されていました。
江戸庶民の住む長屋に多いに興味がわいた次第で・・・。
間口が九尺(約2.7m)、奥行き二間(約3.6m)と言う九尺二間で壁で仕切っただけと言う江戸庶民の約七割がこのような長屋住まいだったそうです。
六畳一間に小さなかまどと水桶、半畳の土間と言う佇まい。
厠(トイレね)は別に長屋の脇に共同便所。
上は船宿の船頭、松次郎の住まい。
男一人身の所帯でほとんど家具らしいものは有りません。
船頭らしく、投網なんかが部屋に有ったりしてはいますが、何も無い。
衝立の中には布団とわずかな衣服があるだけ。
こちらは三味線のお師匠、おしづさんの住まいという設定。
三味線の他に読み書きや手習いも教えているらしい。
小さな鏡台もあり、箪笥も有るし、季節柄雛人形も飾ってありました。
ふみ机も有る。
結婚してもこの六畳一間で、子供は10歳くらいになると丁稚奉公に出されるのでほとんどが核家族。
若い男が隣の夫婦者の夜が気になり、壁に穴を空けてとか、お師匠に恋焦がれて習い事に通い詰めるなんていう落語の世界がそのままあるわけです。
いづれにしろ「立って半畳、寝て一畳」と言う空間感がそこに有る。
余分なものなど一切無い徹底的なシンプルライフ。
ここまで何にも無いとかなり清々するだろうと、いらない物を処分してやろうと自室を見渡して見るもののなかなか捨てられない物ばかり。
ロハスな生活にはほど遠いのです。
話は変わりますが、先週に行った砂町文化センター内の石田波郷記念館での出来事。
波郷が住んでいた当時の砂町銀座での七夕祭りを写した一枚の写真に目が留まりました。
沿道に子供を抱っこしている女性・・・何度か見た自分の母親の若い頃の写真の顔にそっくりな人がいました。
まさかと思い年表や抱っこされている子供の顔をじっくり見ましたが、どうやら自分たちでは無かったです。
でも結構、びっくりした瞬間でした。
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