« 今年の目標 | トップページ | 東京の空 »

2007/01/28

トム・モーガンのロッドを振る

111002
昨年11月にさかぐち氏より託されたトム・モーガンの9f#3のグラファイト。
ウィンストンがサンフランシスコからモンタナに引っ越した直後に作られたもので、トム・モーガンが開発したブランク&ロッドで、彼の評価を高めたロッドといわれますという物。
mixiでちょうどfreeasyさんがトム・モーガン氏の掲示板での書き込みを見つけ、さかぐちさんが翻訳してくれたものを読み終えた。
111003
その長編翻訳に多いに刺激されて、ようやく頂いたロッドでキャスティングの練習を始めました。
お宝として持っていては、なんに意味も為さない。
飾り物ではない、道具なのだからがんがん使ってくれと言われていました。
作り手のロッドに対する思い入れ・釣りそのものへの愛着心がひしひしとその翻訳によって伝わってきて、自分の解禁に間に合うよう、ロッドの癖とかしっかり身に付けたいと思いましたね。
本当は使い古したリールを使うのもなんなのですが、結局F・A・I・SにWFの#3を巻いた。
(本当はハーディーとかね、使いたかったのですが・・・今はそんな予算有りません)
さかぐちさんの長編翻訳ののなかに出てくる、ラインナップの中に手元にある9f#3はありませんでした。
僕の質問に対しての答え-さかぐちさんのコメント引用-

Tomさんの9F#3は、確かにどこかに出てくるということではありません。ただ、最初のグラファイトのカタログには出ていないロッドで、後から追加されたものです。ある意味、TMが彼の嗜好を表現したロッドだといってよいでしょう。あちこち改良を加え、ウッドスペイサーを使用した初期のロッドです。「最近のグラファイトは硬すぎる」という記述がありました。「オレのはそうじゃない」と言いたいのだと思います。味わってみて下さい。

トム・モーガンがカタログのラインナップには入れず、8f5inchの#3にトム・モーガンの嗜好分5inchが加わっている。
シリアルNOは23本、そのうちの8本目となる8/23がマーキングされている。
0701281007012811

ラインを通さない状態のこのロッドは、さもするとベナンベナンの印象すらあります。
振ってみるとスネークのようにクニャクニャした感じを受けます。
がラインを通すとその印象が180度変わったものになります。
文才が無いので美味く表現できないのですが、スターウォーズのライトシェーバーが騎士により一本の刀と為す・・・一本しんが通るようなそんな感じ。
渓流では最近7f前後のロッドを振っている僕には、9fは長く感じてしまうかと思いましたが、持ち重りのしないこのロッドはその長さを感じさせませんでした。
バランスのよさが有るのでしょうか、振ってみると非常に振り易い。
指定されている#3がぴったりだと、#3~4兼用ではなく、JUST#3なのだと言うことに気付きます。
リールからラインを引き出し、ラインに軌跡を見るために体を横にしてバックキャスト。
素直にラインがついてきます。
聞いていたのはtんションガかかってからワンテンポもしくは0.5テンポしてフォワードへでした。
ループが後に飛び、ロッドにテンションが掛かってから一溜め、その一溜めで次のフォワードではラインがしゅるしゅると前へ飛び出したがっている、それを抑えてバック、フォワードと繰り返します。
「い~ち・チョン、にぃチョン、ぐらいの感じ」
何度か感触を掴むためにその繰り返し。
ロッドのしなやかさと言うのを実感できたのは、今までで初めてのことでした。
ラインが乗るとロッド全体ガむちのようにしなる、ロッドとラインにエイかくな角度がつかない。
そのしなりを感じつつフォワードすると、シュルシュルとラインが伸びて行きます。
通常のスタイルに戻してさらに延々と2時間振り続けました。
自分なりに感じたのは、非常に素直なロッドだと言うこと。
きちんと自分の腕が振れていれば、綺麗なループを描くことが出来ます。
ただし、自分の腕の振りに乱れが出て、ロッドで描く扇形に面ブレが出ると、ラインは失速し、ヨレヨレになります。
もっとも使うレンジの15~20ヤードがコントロールし易い。
トム・モーガン曰くキャストの飛距離=ガイドの広さではない、タイトなガイドの方がラインのブレが少なくなり飛距離を増すという言葉にもそっくりうなづけるのでした。
いいロッドです。
きちんとキャストすればきちんと飛ぶ、その素直さはきちんと振らなければ飛ばないよという事です。
一投一投、丁寧なキャストをすればそれに答えてくれるロッドと感じました。
コレを持って湯川再デビューするのが楽しみに成りました。

自由自在にあやつれるように成るにはまだまだ時間がかかります。
キャス練に励みます。

|

« 今年の目標 | トップページ | 東京の空 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: トム・モーガンのロッドを振る:

« 今年の目標 | トップページ | 東京の空 »