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2007.01.29

東京の空

『東京には空がない 
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る』

高村光太郎の「智恵子抄」の中の有名な詩ですが・・・

Dsc08020

今日は午前中は曇り。
景色を見てもカメラを向ける気になれず、
画像は金曜日の風景、東京上空に覆いかぶさっている灰色の雲。
聞けばスモッグだそうです。
180度のパノラマ、どこを見てもこの厚い灰色の雲が見えました。

子供の頃、高度成長の高いつけを払わされた街々の光景。
汚れてメタンをブツブツとその底から発する廃水路と化した川。
ありとあらゆる物が捨てられていて、自転車や冷蔵庫などまで有った。
誤って落ちた野良犬はその汚泥に足を取られ、いつしか動かなくなっていた。
光化学スモッグ注意報が発令され、そのサイレンを何度も聞いた。
家の近所の蓮田や養魚池はゴミ捨て場となり、ゴミで一杯になったその土地はたいした地固めせず、いつの間にか住宅地と代わっていた。
潮干狩りが出来た海は、立ち入り禁止になってどんどんその海岸線を遠くに押しやっていった。
行徳や浦安も同じように潮干狩りもはぜ釣りも出来ない埋立地になっていった。
それが昭和40年代。
日本のあちらこちらで公害による病気が発生したのもこの頃。
誰もが豊かさを求めて、平気で自然破壊をしていた頃。
この頃にはそんな自然破壊とか言う言葉すら誰からも発せられなかったような気がする。
チクロやサッカリンが平気に食品添加物として使われた時代。

う~~ん、灰色のスモッグを見て、自分の子供時代の様子をつい思い出してしまった日でした。

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