For the Kaiko
久し振りにWILD TURKEYを買う。
今日はストレート、勿論チェイサーなしの生一本。
今日の二杯は自分の為に、一杯は偉大なる作家の為に。
そう十二月九日は作家開高健の命日。
開高氏が1989年に没して、早17年。
先日のヘボヘボ会の景品で頂いた高橋昇著『開高健 夢駆ける草原』を読んでいる最中。
その中でモンゴル釣行のビデオはモンゴル国内でも放映されたことを知る。
開高氏がタイメンをリリースする時の「チンギス・ハーンの物はチンギス・ハーンに、モンゴルのものはモンゴル」にと言う有名な台詞は、当時社会主義国家だったモンゴル人民に民族の誇りを思い出させるきっかけになったと有りました。
全てが真実ではないにしても、同じ顔をしている一人の日本人作家が、当時タブーとされていた「チンギス・ハーン」の名を堂々と口に出し手入る姿を見て、我らが英雄を、ナショナリズムを思い起こさないことはないだろうと思います。
最後の最後まで、チンギス・ハーンの墓稜を捜すと言う計画を練っていた開高氏。
帯の「これで三十年生きていられるデ、夢を食ってナ。」
見つけて欲しかったなと思うと、三杯の予定のバーボンが五杯六杯となって行くのである。
茅ヶ崎の開高記念館、そして北鎌倉の円覚寺松嶺院。
決して遠い距離ではないので今年の暮れ前に訪れてみたいと思っています。
| 固定リンク
最近のコメント