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2006/07/19

心境

Santouka2
種田山頭火48歳、昭和5年の句。

解説
いったい、自分は何のために生まれてきたのだろうか。
何をしようとしているのか。
人の情けだけにすがりきって、毎日を暮らしてゆく自分。
そんなわたしが情けなくなりながら、でも、どうしようもなく、きょうも歩いてゆく。
ただひとつ。
歩くこと。
ひたすら歩くこと。
それだけに集中している。
これからも、とぼとぼ、ぶつぶつ、歩きつづけるだろう。
きっと、動くことができなくなるまで、旅をつづける。
『山頭火』石 寒太著 文春文庫より

「したい事をして、したくない事はしない」を信条にしていた種田山頭火。
同じ年に『うしろすがたのしぐれてゆくか』と有名な句も残しています。
家庭のいとなみが出来ず、勤めも出来ず、ストレスや圧力に屈して酒に逃げる。
酒で失敗をして放蕩を繰り返す。

それが出来たらどんな楽だろう。
なんもかもうっちゃることが出来ないから、もがき苦しむのである。

のどまで出かかった本音を押さえて日記を書くのは難しい。

無理して「のほほん」振るのもどうかなと思う今日この頃です。

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