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2005.12.26

やせ我慢の美学

roma6先日のTVで久々に見たオードリー・ヘップバーン主演の「ローマの休日」。
今更、僕が解説することも無いのですが・・・。
名作は永遠不滅に名作なんだなと、ヘップバーンのキュートさ気品にあふれた美しさを見ながら思いましたね。
ラストのシーンはやはり切なく、グレゴリー・ペック扮するアメリカ人記者ジョーとやり取り、そっとスクープ写真を差し出す友人のカメラマン。
そこに『やせ我慢の美学』と言うものをひしひしと感じてしまったわけです。
スクープにすれば二人は莫大な富を得ることも可能であったはず、アン王女とジョーの愛情に近い友情、これは惚れた者の弱みで、スキャンダラスな真似はしたくない。
友人のカメラマンにしてみれば何の恋愛感情も無いので、自分が撮った写真、どう使おうと自由なのであるが、記者との友情を重んじて差し出しちゃう。
これがその後記事を売って公表しちゃうようなストーリーだったら、これほど人々の記憶にも残らず陳腐な作品になっちゃうのだなと改めて思うのです。
今の時代、バカンスを楽しんでいる芸能人のホテルに電話を入れて居場所をわざわざ確認したり、他人の間違いに乗じて大儲けしようとしたり、自分達さえ儲かればどんな偽装も手抜きもしちゃったりの『美学』も『倫理』も無い世の中。
決して感動も感激も無い、陳腐さだけが残る。
「やせ我慢」をしてビンボーでいるか人を押しのけ巨万の富を得たり、ゴシップすっぱ抜いてしたり顔になるかは個人の自由。
心有るビンボー人でいようと青臭いことをのたまう中年男がここに一人。
myroma1
myroma2スペイン広場(Piazza di Spagha)
映画「ローマの休日」の舞台
「イタリア人が設計しフランス人が払いイギリス人が徘徊し、今ではアメリカ人が占領する」と言われていますがさらに今では日本の若い女性が買い物に長い列を作る。
スペイン広場を上から眺める。中央の通りがコンドッティ通り(Via del Condotti)
高級ブランド店が立ち並ぶ。
10数年前、ここは日本の女子学生・OLに占領されていました。
初老の地元のご婦人がその光景を見て怪訝そうに舌を鳴らすのを聞きました。
今はどうなんでしょうね。

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純銀のべスパペンダントです。あの超有名なラブストーリー「ローマの休日」はウィリアム・ワイラー監督がメガホンをとり、グレゴリー・ペック&オードリー・ヘップバーン主演でした。1953年に劇場公開されましたが、1954年のアカデミー賞では9部門でノミネートされ、なんとこの映画が初主演だったヘップバーンが主演女優賞に輝いています。新聞記者のジョーと知り合って、ローマの休日を満喫します。ベスパのスクーターの大活躍した... [Read More]

Tracked on 2006.01.17 at 10:13

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