東照宮の紅葉
大芦川より日光・鹿沼線(県道14号)にて日光に向かいます。
紅葉と自然は大芦川で満喫できたので、違うものを見ようと東照宮に向かいます。
世界遺産にも登録され、神橋もリニューアルされた日光東照宮。
実は僕自身3回目のご訪問、小学校の時の修学旅行と20代に一回、そして今回。
中禅寺湖・湯川に行ってもいつも素通りでした。
山全体が紅葉というより、杉の中に色づく木々を植えてあるが正直な感想です。
紅葉時期も重なって賑わいを見せていました。
東照宮の「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿は有名ですが、この欄間の8枚が一つの人生のストーリーになっているそうです。(お恥ずかしい話、それを今回初めて知るんですね、これが)
1-手をかざした母猿が子猿の将来を見ている。子猿は信頼しきって母猿の顔をのぞき込む。
2-子どものときは悪いことを「見ザル、言わザル、聞かザル」。
3-一人立ち直前の猿。まだ、座っている。
4-口をへの字に曲げ、大きな志を抱いて天を仰ぐ。青い雲が「青雲の志」を暗示。
5-人生にまっすぐ立ち向かうが、がけっぷちに立つときも。迷い悩む仲間を励ます友がいる。
6-恋に悩む。
7-結婚した2匹の猿に、どんな荒波が待ち受けているのだろう。
8-おなかの大きい猿。子猿も、やがて母親になる。子供が出来て初めて親の苦労を知るとありました。
昔から猿は馬を病気から守るとされ、室町時代までは猿を馬屋で飼う習慣があった。
陽明門、説明不要ですね。
見れば見るだけ、江戸時代の名工の為せる技と思います。
左甚五郎の作とされる眠り猫、東照宮の中でももっとも有名な彫刻ですね。
うららかな日の光を浴びて転寝する子猫、背中合わせに雀の彫刻がありますが、子猫が寝ている間は雀も食べられることが無い。
永く続いた戦乱の時代が終わり、平和な時代がやって来た事もあらわしているそうです。
薬師堂の鳴き龍を聞きに行きますが、人出も多いので以前と違って柏手は打ってはいけないそうです。
その代わりに係りの方が拍子木を打ってくれます。
鈴のころころ鳴るような残響音が響きましたね、不思議なことに妻娘、この残響音を聞いた瞬間に体がスーッと軽くなる感じがしたそうです。
音の効果が体の癒すのでしょうか、誠に不思議な現象でした。
夕方になりめっきり冷えて来た体を、いつ模様に「やしおの湯」で温めほぐしてゆっくり帰宅となりました。
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