びりのうた
今朝の朝日新聞の天声人語。
宝塚歌劇団の元トップスター大浦みずきさんが、父であるこの春79歳で亡くなった詩人の阪田寛夫さんを語っていました。
「特に父は瞬発の才に乏しく、運動らしい運動をする姿を見たことがない。」と
数々の童謡で知られた阪田さんにこんな詩がある。
「びりのきもちが わかるかな
みんなのせなかや 足のうら
じぶんの鼻が みえだすと
びりのつらさが ビリビリビリ」
(『ばんがれまーち』理論社
読んでいて思わず頷いていました。
小学校時代、運動の苦手だった僕はその気持ちが良く分かります。
足が速かったという母親には「アヒルが走っているみたいだ」と酷評されていました。
あごが上がってしまって自分の鼻がよく見えるんですね、これが。
当人はそれでも一生懸命走っているんですよ。
同じ様に皆と手と足を動かしているんだけど、その距離は広がるばかり。
走ることの楽しさが分かったのは高校でラグビーを始めてからでした。
そんなビリの気持ちのわかるとーちゃんも今年も娘の幼稚園の運動会で走ります。
「学年父兄対抗リレー」に、娘との約束です。
3年連続、多分最年長(汗)。
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