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2005/09/27

八丁堀に

先週、仕事の打ち合わせで久し振りに八丁堀その歴史)に。
フリーになる今から5年前までの8年間はずっとこの八丁堀通っていて非常に懐かしい街で有ります。
八丁堀と言えば「必殺シリーズ」の藤田まこと扮する中村主水が「八丁堀の旦那」と呼ばれていたように、江戸時代町、奉行与力・同心の組屋敷が多くあった街でもあります。
東西線の茅場町から八丁堀までの間を歩いて、街の風景が変わったことに少々の驚きと戸惑いを覚えました。
当時は比較的、バブルの土地買収から運良く逃れた古い建物も残って居たのですが、目に付いたのがコーヒー店が増えたこと、そしてコンビニエンスストアがあれっここコンビにだったかな~、ここもそうだったかな~と思うくらいに増えていました。
新大橋通りを挟んで同じ系列のコンビニが有ったりもしています。
一時隆盛を誇った某百貨店建装部があったビルは商品管理の部門がひっそりとあるくらいで、見覚えのあるマークは今はビルの屋上には有りません。
ファミリーレストランも2軒ほど出来ており、昔のここには何があったかがどうにも思い出せません。
ホリディインはすでに名前が変わり、多くあった銀行の支店は銀行の統廃合でATMだけ置いてあるスペースに変わっています。
新富に有った労働スクエア東京は閉館となり今は更地になっています。
鰻の老舗の大黒屋がなくなっていたのには少々残念でもあります。
お気に入りの串揚げ屋は今は無く、様変わり。
無くなった店ばかりかと言えばそういうわけでもなく、店幅一軒の頑固親父の本屋も健在でしたし、通っていた床屋もまだ有りました。
大好きな牛タン屋もまだまだある。

8年も居れば悲喜こもごもの思い出が有ります。
どちらかと言えば、大型プロジェクトへの参入、仕事が趣味と言い切る社長の下での仕事等等、人間関係に神経をすり減らしていた頃で「悲哀」の感情の記憶が多く残る街でもあります。
唯一の救いはBIG-OAKという店が有り、昼休みに息抜きにとよく時間を潰せたことですね。
それも店が有った数年でしたが・・・。
高いフライ用品を定価のままに買っていた時代と言えば逸れきりですけど。

N氏と仕事の打ち合わせはあっさり30分。
後は夜遅くまでフライの話で盛り上がったのであります。

「辛い」「きつい」「悲しい」しか記憶の無い街でも「楽しい」記憶が上書きされれば、そこでリセットされます。
これからは記憶の中で楽しい街になっていくことでしょう。

わが町・八丁堀-中央区八丁堀二丁目東町会
八丁堀駅周辺の飲食店

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