« まったくもう-2 | トップページ | 菅平Tシャツ »

2005/08/24

夏山を想う


先日訪れた長野県・木崎湖。
在する大町市は言わずと知れた北アルプス登山の前線基地でもあります。
この夏もリュックを担いだ多くの登山者が訪れていました。
キャンプ前に発生した白馬岳の大雪渓・葱平(ねぶかっぴら)周辺での起きた大規模な土砂崩壊。
キャンプ場でもその話が出ていました。
十数年前に登った時のことを思い出し、長さ約200メートル、幅約50メートルという規模の大きさに驚いてもいます。
人気ルート 潜む危険 白馬大雪渓 もろい地質-信濃毎日新聞
元々地盤も柔らかかったものの過去にこれだけ大きい土砂崩壊は起こってはいなかったようです。
シーズン最盛期の夏山、遭難事故も多く報告されています。
相次ぐ山岳遭難 安易に難しい山に挑戦 /山梨
この中で
1-携帯電話の普及も「すぐに救助を頼める」と気の緩みに拍車をかけているとの指摘
  山中でも電波が通じる地域が増え、「疲労で動けなくなった」など比較的軽い内容での援助要請が増えた。
2-東京都、神奈川県など首都圏からの中高年単独登山者の遭難が目立つ。
3-難易度の高い山に準備不足のまま気軽に挑戦してしまいやすい。
などが挙げられています。援助要請をしておきながら捜索ヘリ一機の費用が約100万円と聞いて、さっさと自力で降りてくるというお粗末な例も有るそうです。

山は危険で有るとも、また安全でも有るとも言われています。
通常の登山道を歩いていれば問題は無いでしょう、ただし一歩そこを踏み外せば断崖絶壁を滑落するという恐ろしい目に遭います。
沢登りにしたって5mの滝を登り損なえば岩に頭をぶつけてザクロになってしまう事も有り得ます。
普段フライフィッシングをしていて、忍野や湯川、千曲というところで釣りをする分にはまず遭難ということは有りません。
ただ源流部やゴルジェ帯に川の情報を持たずに単独で行こうとなると話が違ってきます。
滝もあればヘツリの必要なところも出てくることでしょう。
「釣りたい」意識高まって無茶はするなよと自分に対しての戒めの意味でこの記事を書いています。
川の情報無しに滝を登り詰めたはいいが林道に抜けられず、登った滝を降りるなんて危険な事をしでかさないように、「無理」「無茶」「無謀」はするなよと。
深山の渓や峪を甘く見てはいけないよと。
関連サイト
遭難した!助かるためにどうする?- 栃木県警察本部
富山県警察山岳情報-富山県警察
長野県警察山岳情報-長野県警察
北アルプス情報-岐阜県警察本部
夏山山岳情報-山梨県警察本部
北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会
山と渓谷社-山岳情報
白馬岳方面へ登山される皆様へ-長野県庁
もし道で迷ったら-女性のための登山学校
警察庁の山岳遭難データ-警視庁
日本山岳会

この夏不幸にも山で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

|

« まったくもう-2 | トップページ | 菅平Tシャツ »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 夏山を想う:

« まったくもう-2 | トップページ | 菅平Tシャツ »