夏の夜のダイキリ
今はもう土地再開発のために無くなってしまいましたが20年通っていたショットバーが有りました。
いつもはビールから始めてバーボンショットに移るのですが、夏の始まりの頃の数日、ビールに替えて飲んでいたカクテルがこれ。
「ダイキリ」
19世紀後半、キューバの街サンチャゴ近くの鉱山で働いていたアメリカ人技師たちが、手に入れやすい材料(ラム、ライム、砂糖)を使って作り出したカクテルが原型とされ、のちに、技師の一人ジェニングス・コックスが、鉱山の名前をとって「ダイキリ」と命名したカクテル の名作の一つ。
過酷な炎天下の中、辛い労働のあとの楽しみとして好まれた酒である。
ライム の香りが爽やかな薄い白色の カクテルでスッキリとした飲み口。
材料はラム(ホワイト) 45ml 、ライムジュース 15ml 、砂糖 1tsp。
作り方は1.材料をシェークする。2.カクテルグラスに注ぐ。
材料はキンキンと冷やしてあり、グラスもまた冷蔵庫の中でピンと氷らせて有るのがいい。
シェークも材料がぬるくならない様素早くやってもらわないといけません。
唇が切れそうなくらい冷たいグラスでキュッと胃袋に放り込むように呑みます。
決してちびちび遣ってはいけませんよ(笑)
毎年これを数日続けて夏の始まりにしていたんですけれど、店も無くなってしまって自分の儀式が出来ないのはちょっと寂しい思いをしています。
たまに浮気して違う店でダイキリを頼んだりするのですが、それがフローズンだったりすると失敗したなと、その一杯をさっさとすすって店をあとにします。
ダイキリのキリリとした冷たさは氷ではないんだよな~、強い酒に入れた氷はどんどん融けて水っぽくなっちゃうんですね。
書いているうちに旨いダイキリが呑みたくなりましたって、まだ午前中です。
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