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2005/03/22

お手柔らかに

やり手税務職員にMVP=自治体の徴税意欲後押し-総務省Yahoo!ニュース - 時事通信 -

総務省は21日、地方自治体の税務職員版MVP(最高優秀選手)賞を2005年度に創設する方針を決めた。滞納整理や脱税摘発など地方税の徴収対策で、抜群の成果を上げた「やり手」の税務職員を特別表彰する。地道な徴税努力を奨励し、意欲を後押しするのが狙い。

益々取られる方は辛い時代になるんですね~。
ここで小話を一つ。
ある男がバーで飲んでいたら、逞しい若者が入ってくる。
若者は力自慢にレモンを一つ、握ってみせる。
青筋たてて力をこめたら、タラタラと果汁がこぼれ、レモンはすっかり空っぽになる。
その怪力ぶりに感心して、職業はと尋ねたら、市場の労働者だが時々ジムへ行って鍛えているのさと若者が答える。
そこへ咳はゴホンゴホン、咽喉はゼイゼイの貧相な老人が一人で入ってきて、今つぶしたばかりのレモンを取り上げ、指先で軽くひねってみる。
たったそれだけなのに汁という汁が吹き出し、一滴残らずのカラカラになってしまう。
驚きのあまり、職業はと尋ねると、件の老人、恥ずかしそうに頭を掻きながら、いえ、ナニ、ちょっと税務署に関係してますもんでねと答えたと言う。
開高健氏が好んで使っていた小話であります。
何処の国でも受けるには受けるが、切実過ぎるほど切実な話なのでその笑いも、引きつった絞り出す笑いになるそうです。 

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