そぞろ歩き
昨日は母校のラグビー部のOB会に出席。学校を卒業して以来、初めて駅から学校までの通いなれた街を歩いてみました。この地区は、黒松に囲まれた閑静なお屋敷街としての風情も残っており、永井荷風、水木洋子、岡晴夫さんなどの多くの文人達が住んだ町でもあります。「東京に近い住宅街」「商業集積地」というイメージが強いのですが、そこにある八幡は、平安時代に創建された由緒ある神社で、地元では「はちまんさま」の愛称で知られています。
高校の3年間、毎日片道15分の道のりを通っていたのですが、昨日歩いてみてこんなにも季節の彩りがある街だったと改めて知りました。
本格的な春も近いとあって、各家々に植えられている木々が季節のいい香りをかもし出していました。
どういう訳か若かりし頃の記憶にはこの香りが伴っていませんでした。
朝は寝ぼけ眼で、帰りは部活でヘトヘトになった体をただ単に運ぶだけの道だったのかも知れません。
40歳を過ぎ、ようやく季節の移ろいが分かるようになったのかもと思ってもいます。
普段は車で通りすぎてしまう街並みも歩いてみてちょっとだけ得した気分になりました。
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