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2005/03/08

「ここで一匹」

koko湯川・忍野好きなKajiさんが始めた「Kajiの備忘録」、その中にメモ帳なるblogがあります。そこで懐かしい本が紹介されていました。
『ここで一匹 : フライフィッシング釣り場ポイントガイド』
アンクルズ編  山海堂
1990.5 95p ; 26cm 2000円。
ここで一匹(序章)
フライフィ寝具はたとえ一日一匹でも楽しい、そこがいいところでもある。
ところがその一匹も最近はままならぬという。
「昔は釣れたんだけど・・・」と、みんないう。
谷で出会った山仕事の老人も古くからの釣り人も。
なるほど昔ほどは釣れなくなったのかも知れない。
しかし魚がいなくなったわけじゃない。
釣り人が増えたのである。
-中略-
春は淵、夏は瀬、秋は開きに・・・などというところに、もはや魚はめったにいない。
平凡な浅い瀬のわずかな窪み、ほとんど動かない淵尻の小石の陰。
立派なポイントの前の貧弱なポイント、覆いかぶさった枝下の小さな場所、ほとばしる奔流脇のちいさな渦、
そんな人がやらない場所、振りにくいポイント、いそうもない流れで魚達と知恵比べをする。
これはそんなふうに楽しんでいる釣り人たちが、釣りの現場写真と記録を持ち寄ってまとめた、
「ここで一匹釣った!」というレポート集である。

とあります。今から15年前の本にそう書いてあります。
この本を手に入れたときよりも明らかに釣り人は増えていると思います。
岩魚も山女もどんどん利口に狡猾になっているとも想像できます。
今ここに古い教科書のままの釣りを未だにしている自分がいます。
いるであろうというポイントばかりに目が行っている。
まさかと思うようなところにも渓魚はいる。
釣行に行き、「釣れん、駄目だ」と言って帰ってくること多々あります。
釣れないのではなく、釣らずに帰ってきているんだなと去年の釣行を振り返ると分かります。

全身に殺気漲らさせてそれがフライにも伝わっているんじゃないかと、「木化け、草化け」できず自然と一体になっていないのではないかと。
「釣らんが」意識が高すぎるのではないかと。
『Study to be quiet』=穏やかになることを学べ。
アイザック・ウォルトン著 釣魚大全より
今年はそんなフライフィッシャーを目指したいと思っています。
それが一番難しいのですが・・・。


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