敵を知り友と為す
セイゴだフッコだスズキ だシーバスだと言っておきながらその生態が良くわかっていなかったりします。
自分用の覚書にスズキの生態をば。
小学校の頃に見かけて三十数年、この歳になるまでちゃんと知ろうともしなかったんだな、シーバスの生態。
分布 その分布域は広く日本のほぼ全土、朝鮮、台湾および東シナ海の沿岸に至っています。日本の場合、1年という期間で観ると、春から秋にかけて条件のよい捕食場をもとめて内湾へ移動し、冬には産卵のため湾外へ出るという季節的な移動を繰り返しながら成長するといわれています。これとは別に、1日のうちでも群でエサを追いながら規則的な移動や回遊を行います。 産卵 スズキの産卵は11月から1月に、河川の流入域や内湾、あるいは海岸近くの湖沼と短い川によって接続する海域の、大陸棚の水深50~100mで行なわれ、卵は分離浮性卵といい、1つ1つが分かれて表層付近を漂いながらふ化します。受精卵は水温14℃前後で4~5日あまりで孵化します。 餌生物 冬季沿岸部で生育していた稚魚は、3~4月には内湾に入り、6~7月には10センチ前後となって内湾や汽水域、淡水域まで分布するようになります。この頃までは藻場に住み、主にアミ類や端脚類を食べて育ちます。 9月頃から水温が下がりはじめると、一部残るものもありますが、多くのものは沿岸沿いの深みに移動し、湾外で越冬します。この時期にはエビ類を好んで多く食べ、このほかにアミ類と同程度にハゼ類を多く食べるようになります。幼魚期のスズキは視覚によって餌を発見し、餌生物が静止していたり、同じ早さで動いているときには食べようとしません。湾外で体長20センチになった一歳魚は、春から夏にかけて再び接岸し、内湾に入ります。この頃になると食べるものも変わってきて魚類、特にアユ、カタクチイワシ、マアジ等となり、エビ類も大型になり、成長につれて魚食性が強まります。 成長速度 スズキの成長は、大部分のものについては鱗にできる輪紋で求めることができます。満1歳で約20cm、2歳で約35cm、3歳で約45cm、4歳で約55cm、5歳で65cm、6歳で約70cmになります。最大で130cm近くになりますが15年かかるそうです。 回遊と居着き シ-バスは1年を通して季節的な移動をしています。これは上記にもあるようにシーバスのライフサイクルに関連した行動ですが、これとは別に摂餌を目的とした短期的な移動があります。これが「回遊」です。沿岸域から河川河口部を回遊するもの、河川内にとどまり回遊するもの、湾内を回遊するものなど数パターンあるように思います。 これとは別に、回遊せずに条件のいい場所(餌生物が多い、身を隠す場所がある等)に一定期間居着く個体もいます。これらの固体のことを「居着き」と呼んでいます。居着きは回遊に比べ全体的に体色が黒ずんでおり、私のホームポイントの漁師さんたちは回遊を「しろ」、居着きを「くろ」と呼んでいます。居着きの体色が黒ずんでいるのは、比較的浅場に定着しているため養殖の鯛と同じく「日焼け」によるものだと考えています。 シーバスは回遊中ところかまわず摂餌している訳ではなく、回遊ルートの中に摂餌するポイントが1~数箇所あり、そこで一定時間ステイして餌生物がくるのを待っているケースと、回遊中に出くわした餌生物の大きな群れがあればその餌生物の群れに付くケースがあるようです。 釣期 〇3月~6月初め≪数釣りのピーク≫ 稚鮎の遡上が重なり、スズキが河口に集まってきます。群れにあたればセイゴ/フッコクラスが10~30匹程度釣れる時期です。 ▲6月~8月中旬 夏の暑い時期になると水質も落ち、魚も沖に移動してしまいます。ただ、河口に関しては常に水が流れ出し、水が動いているポイントですので、この時期の中では比較的釣れるポイントになります。 ◎9月初め~12月≪大物釣りのピーク≫ 秋口は大物釣りの季節です。落ち鮎を狙った大物のスズキが河口に集まってきます。20~30センチの鮎を捕食するスズキも平均80センチ以上と超大物で、メーターオーバーがでるのもこの時期です。 ×12月後半~2月 段々と冷え込み水温も下がるにつれて魚の動きも鈍くなってきます。 |
シーバスサイトデ調べると川のギリギリ流されないような所の中央部までウェーディングをし、岸に向かってのキャスティングで今月頭に80Cmオーバーを出していました。川をシーバスを熟知して為せる技と思います。
調べてみてそろそろ産卵期に入っているんだとようやく気付いた次第。
まだこの暖かさ、越冬体勢に入らず河口附近でウロウロしているシーバスもまだいるのではないかと狙っているのですが。
敵と思うから逃げるのである、これからは友として接しようではないか。シーバス君。
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