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2004/11/13

哀愁漂う背中


シーバスが釣れないばかりに自分の背中を写す。その数35枚。
その背中には哀愁と苦悩と焦燥が漂っている。
後ろを通るルアーマン、「先週70オーバーが4本出ましたよ。」
顔はにこやかに、心の中では嫉妬の炎を燃え滾らせ、その話を聞く釣れないフライマン。
遠くに投げたいばかりに、後ろの土手に橋脚にぶつかり、ブレイクして行くフライ達。
暗闇の川の底石に引きちぎられなくなっていくフライ達。
作っては無くし壊れるのでその画像すら残されず。
歩いてみると壁に提に背を押し付け呆然としているルアーマン。
ルアーごと思い切り引きちぎられて戦意喪失中。
追ってくる50cm1匹、途中で引き返す。
アタックしてきた1匹、フライを吸い込みそこないそのまま消える。
暗闇に立つ数人の黒い影、かがむことも無く、ロッドも曲がった様子無し。
今宵もとうとうシーバスに会えず仕舞のフライマン、闘志だけの空回り。
そのうちウェーダーも履きだすだろう。
ライフジャケットも必要だ。
やけに寒いと思ったら、東京では木枯らし1号が吹きましたとさ。
シーバスもちょっと風邪を引いたようで、水面にはなかなか出てこない。
投げるフライ、とうとうストックが無くなった。

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