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2004/07/25

木崎湖で見た灯篭流し


妻とキャンプに行くようになり2年連続で通ったのが仁科三湖の一つ木崎湖でした。
お盆の最中でもあり8月15日には灯篭流しが行われます。
キャンプ場の対岸から多くの亡くなった先人達を送る灯篭が湖面に流され、灯篭流しの始まり。
ばらけず、一団を為して湖尻方面へゆっくり流れていきます。
ところが一つだけ対岸の僕らのテントサイトの前に流れてきました、決して動くことなく僕らの前で漂っているのです。
二人で何気なくその灯篭を眺めていたのですが、妻の目にみるみる涙が溜っていきます。
そして「おじちゃんだよ。」
妻にはこの大町に生前彼女をとても可愛がってくれていた伯父さんがいたそうです。
今はその伯父さんが亡くなったと同時に交流が途絶えてしまったとの事。
口癖のように「お前の結婚式には必ずいくからな」と言われていたそうなのですが、
その夢かなわずでした。
「おじちゃんが、貴方の顔を見に来たんだよ。」
妻は僕の顔を両手で挟み「この人だよ~」「幸せになるからね。」とその灯篭に声を掛けます。
二人の目の前5mにいた灯篭はしばらくして納得したかの様に2~3度横に振れ、ゆっくりと動き出しました。

流れに乗るようにゆっくりゆっくり離れていきます。
湖尻にすでに到着している仲間の所にたどり着くまで見送る二人でした。
故人の冥福を祈るとともに遭難・災害などからの安全祈願模させていただきました。
幻想的でもあり不思議な光景。
(画像はフリー素材を使用、一部加工しています。)

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