木道にて
戦場ヶ原の真ん中を通っている奥日光・湯川の畔は赤沼茶屋から湯滝・湯の湖までの約5kmハイキングコースとしても人気の高いところです。
高原の標高1400mのここでしか見ることの出来ない高原植物など数沢山あり、この廻りには多くの種類の鳥達が設営していますので、さえずりや鳴き声のシャワーを浴びることが出来ます。
赤沼から青木橋の湿原地帯の平坦な木道、青木橋上からの起伏に富んだ遊歩道+木道。
場所場所にて奥日光の色々な側面を持つ自然に接する事が出来ます。
2本の木道、ハイカー達は必ず「こんにちは」の挨拶を交わしています。
2~3名でのグループですと挨拶は一回で済みます。
しかしここは小学生の林間学校の児童さんたちが多くこられます。
100名の団体さんにこんにちは攻撃をされるとなかなか大変なことになります。
最初のうちはにこやかに応えていますがそのうちしんどくなります。
釣れてにこやかなる時はいいのですが、釣れずガックリ肩を落としてつんのめりそうになりながらトボトボ歩いていると声も出ません。
前方から団体が見えると川に下りてやり過ごしたりすることもあります。
「何が釣れるんですか」「カワマス(ブルックトラウト)です」
「へぇ~そうなんですか」
しかしカワマスってなんだろうか分かっているのかな~と思ったりします。
初老のご婦人がマイペースで杖を突きながら歩かれており、その時の会話です。
「ここでは何が釣れるんですか?。」
「ブルックという鱒が釣れるんです」
「うちの父も良く釣りが好きで海に良く行っていたんですよ、たしかチヌを釣ってました」
「釣れたお魚は持って帰るんですか?」
「いえここでは釣れた魚は皆川に返す約束に成っています。」
「んまぁ~、釣れても川に返しちゃうんですか?それは素晴らしい道楽ですね。」
替わる替わるライズを釣っていた7~8人の仲間達は
一斉に胸をおさえるやら頭を抱えるやらで口々に「それを言われると辛い」「苦しい」「図星です」「うっ」「御免なさい」
大うけでした。
いい年の大人が子供に帰る素敵な場所でもあります。
さてこの週末また行かれているお仲間、釣れていますか?
話は変わりますが去年のGWキャンプで3歳7ヶ月の娘、この5Kmのハイキングコースを妻と歩き切りました。今思うと物凄い頑張りだなと少々感動しています。
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